商い三年(あきないさんねん)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「商い三年」
ということわざです。
「商い三年」とは
「商い三年」とは、
「商売を始める際、最初の三年は辛抱が必要である」という意味です。商売というものは始めて三年は儲けが出ないものなので、最初の三年は辛抱しなくてはいけないという戒めの言葉になります。
私自身も起業して最初の三年間は大いに苦しみました。
振り返ると、目先の営業が経営活動のほとんどを占めていて、先々の見据えたことは全くできていない状態が続いていたように思います。
事業内容やサービス内容も定まらない時もありましたが、お客様からいただいた要望をできるだけ叶えようとサービス内容を考えていく中で、次第に売り上げは増え、経営は安定していきました。そして、三年経つ頃には、目先の営業だけを考えるのではなく、将来に向けた事業展開へ投資をしていく多少の余裕が生まれていました。
起業しても、1年以内に35%、3年以内に70%の企業が倒産するとの統計があります。
それだけ最初の三年間が苦しいことを意味していますが、その三年間をどう切り抜けていくか、そこから何を学び、学んだことから事業へどう反映させるかが重要だと思います。