善く游ぐ者は溺る

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善く游ぐ者は溺る

善く游ぐ者は溺る(よくおよぐものはおぼる)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「善く游ぐ者は溺る(よくおよぐものはおぼる)」

という中国の古書「淮南子」が出典の故事成語です。

「善く游ぐ者は溺る(よくおよぐものはおぼる)」とは

「善く游ぐ者は溺る」とは、
泳ぎの名手がかえって溺れて命を落としがちなように「人は自分な得意とすることで油断して失敗する」という意味の言葉です。

誰でも自分が得意な分野だと準備を怠った結果、失敗した経験はあるのではないでしょうか。

自信を持って物事に取り組むこと自体は良いことなのですが、過信は自分の目を曇らせる要因になります。過信は、自らの実力を過大評価し、ライバルの実力を過小評価しがちです。

また「得意な分野だし、これまで何度かやって大丈夫だったから」と安易に考えて油断していると、思いがけないことが起こった時に即応できず、大きな失敗に繋がることもあります。

たった一つの判断ミスが企業経営を危機に陥れることもあります。物事にあたる際は、得意な分野であればあるほど自社の力を過信せず、油断なく進めていくことこそが、「善く游ぐ者は溺る」ことを避け、長期に企業を繁栄させることに繋がると言えるでしょう。

 

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