善因善果(ぜんいんぜんか)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
善因善果(ぜんいんぜんか)
という因果応報を示す仏教用語が出典の故事成語です。
「善因善果(ぜんいんぜんか)」とは
「善因善果(ぜんいんぜんか)」とは、
「良い行いには必ず良い結果や報いがある。」という意味で使われます。
ちなみに出典となった仏教用語の一節を見てみましょう。
善因善果 悪因悪果 自因自果
とあり、現代文に訳すなら、
良い行いには必ず良い結果や報いがある。悪い行いには、必ず悪い結果や報いがある。自分の行いの報いを自分が受けることになる。
といった感じになります。
因果応報という言葉もあるように、良い行いは回りまわって自分に戻ってくるように思います。悪い行いも同様に戻ってくるのですが・・・。
戻ってくることを前提に善行を積むことはお勧めしませんが、ビジネスでもお客様に対する商売哲学がしっかりして実践できている会社は長期に存続しています。
逆に、お客さんの善意を利用したり、騙すような “ビジネス” をやっている会社は、遅かれ早かれ行き詰まっていきます。
現代は SNS やネット掲示板などで企業の評判があっという間に拡散する時代です。10年20年と長くビジネスを続けていくには、お客さんの望むサービスを提供し、お客さんに正しく向き合うことのできる会社であることが必要な時代になってきていると言えるでしょう。