天を瞞いて海を過る

故事成語 故事成語・ことわざ

天を瞞いて海を過る

天を瞞いて海を過る(てんをあざむいてうみをわたる)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「天を瞞いて海を過る(てんをあざむいてうみをわたる)」

という中国の有名な兵法書「三十六計」が出典の故事成語です。

「天を瞞いて海を過る(てんをあざむいてうみをわたる)」とは

「天を瞞いて海を過る」とは、
皇帝を騙して、無事に海を渡らせる」という意味になります。「天」とは「皇帝」を指します。

そこから転じて「普段見慣れていることには疑いを持ちにくいことを逆手にとり、公然と表に出ているものの中に秘計を隠して、目的を達しようとする計略」を「天を瞞いて海を過る」と言います。

例えば、実際は非常に困っているのに、相手に対して、普段と変わらず平静なそぶりを見せたり、順調に物事が進んでいるにもかかわらず、困っているふりを見せたりすることで相手を欺き、有利な条件を引き出すのも「天を瞞いて海を過る」の一つと言えるでしょう。

 

人生に役立つ言葉を見てみよう・・・

役立つ用語集「故事成語・ことわざ」を見てみる