季諾(きだく)

故事成語 故事成語・ことわざ

季諾(きだく)

季諾(きだく)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

季諾(きだく)

という中国の古書「史記」が出典の故事成語です。

「季諾(きだく)」とは

「季諾(きだく)」とは、
確実に信頼出来る承諾」のことを指します。

ちなみに出典となった「史記」の一節を見てみると、

黄金百斤を得るは、季布の一諾を得るに如かず

となりますが、現代文に訳すなら、

百斤の黄金を得るよりも、季布の承諾を得た方がよい。

といった意味になります。

楚の名将 季布は、いったん承諾した約束を決して破らなかったことから、季布の承諾は百斤の黄金に勝るという噂が広がったと言います。

ビジネスをしていると、軽い気持ちで口約束して、その後、簡単にその約束を破る人が意外なほど多いことに驚かされます。約束した本人は、口約束だから・・・と思っているかもしれませんが、口頭でした約束といえども立派な約束事です。約束を反故にすることで得られる利益がたとえあったとしても、失う信頼の方がはるかに大きいということを忘れないようにしたいものです。

 

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