広告費で決算対策・節税?

経営豆知識

広告費で決算対策・節税?4か月ほど前、クライアントの社長さんから「将来の事業に投資しつつ節税をしたいが、良い方法をアドバイスして欲しい」と相談を受けました。

  • 無駄に物品を購入したくない
  • 将来の事業・営業活動にとって資産になることにお金を使いたい
  • 潜在顧客を増やしたい

という内容のリクエストでした。期末まで残すところ約1か月のタイミングで、最初に相談した顧問先の税理士からは「節税できて数十万円でしょう」と言われたようです。

当社には中小企業の元経理責任者だったWebマーケターがいますので、1日だけ時間を頂戴してプランを作りました。

広告により利益が出ることが明らかで、お問い合わせから売上まで1~数か月タイムラグがある事業・業種の場合、期末月に広告費を多めに投じることで当期の利益を抑え、翌期に売上&利益を繰り越していくことができ、実際にこの手を使うこともあるのですが、今回のリクエストである「将来の」という部分に合致しません。

残り1か月という時間的な制約の中で将来に向けた真水の対策を高い比率で行うこと。
競合他社には真似が難しいプランであること。
色々と考えた結果、取った決算対策・節税対策のプランは以下の通りです。

  1. 関連商材・サービスについてのホームページ×3つの制作
  2. あるSNSへのフォロワーの獲得(広告によるファロワー獲得)

簡単に解説すると、
1.当社のホームページ制作はかなり安い価格水準ですので、節税には大した効果はありませんが、短納期の特徴を活かしたものです。SEO対策済の状態で納品していますので今後の集客に寄与してくれると思います。

2.SNSを使った集客は非常に難易度が高いものになります。フォロワーは知り合いや友達をかき集めるのではビジネスには使えません。ちゃんと商品に合致したターゲットに広告を出してフォロワーを集める必要があります。ターゲットを絞ることで広告単価が高くなる上に、通常の商品・サービスで効果を出す為には例えばFacebookページなら1万を超えるフォロワーが欲しいところです。獲得単価が200円でフォロワー1万人を集めるとすると200万円掛かる訳で、なかなか通常の会社ではできない集客手法です。ただ、裏を返すと、一旦ビジネスになる規模のフォロワーを集まれば、競合他社がほとんどいないブルーオーシャンが開けている訳です。

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という訳で、今回はちょっと変わった案件について書いてみました。
多分、こんなケースに1社で対応できるのは当社だけではないかと自負しています。

ちなみに、現在、この会社様は無事決算も済ませ、早速、SNS経由の集客効果も上がり始めています。

この会社様は比較的ネット広告と親和性の高い商品・サービスだったのですが、一見親和性が低そうに思える商品・サービスでも効果が見込める場合があります。