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怪力乱神(かいりょくらんしん)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「怪力乱神(かいりょくらんしん) 」
という中国の有名な古書「論語」が出典の故事成語です。
「怪力乱神(かいりょくらんしん)」とは
「怪力乱神(かいりょくらんしん)」とは、
「君子は人知では計り知れない神秘や奇怪な現象については語らない」という意味で、ちなみに「怪」は怪しげな異変、「力」は尋常ではない力、「乱」は世の中を乱す非道、「神」は神秘的な現象だそうです。
出典となった「論語」の一節では、
子、怪力乱神を語らず
と孔子が言った言葉として記述があります。
会社経営者として「怪力乱神」という言葉を考えてみると、経験に基づいた勘は別ですが、基本的に論理的でないものについては、判断材料にすべきではありません。
人知では計り知れない事象はあるのかもしれませんが、少なくとも多くのステークホルダーを抱える会社経営においては、自分自身しかわからない判断基準では、周囲の人たちに納得してもらうことは難しく、説得性・納得性を高めるためにも判断材料として実体のある情報を元に決定していくべきでしょう。