愛多ければ憎しみ至る

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愛多ければ憎しみ至る

愛多ければ憎しみ至る(あいおおければにくしみいたる)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

愛多ければ憎しみ至る(あいおおければにくしみいたる)

という中国の古書「亢倉子」が出典の故事成語です。

「愛多ければ憎しみ至る(あいおおければにくしみいたる)」とは

「愛多ければ憎しみ至る」とは、
特別扱いを受けて可愛がられると、必ず他人から憎しみを買うもとになる」という意味です。

ちなみに出典となった「亢倉子」の一節を見てみると、

恩甚だしければ則ち怨生じ、愛多ければ則ち憎しみ生ず

とあり、現代文に訳すなら、

恩に過ぎれば怨みを生じ、愛に過ぎれば憎しみに至る。

といった感じになります。

「愛多ければ憎しみ至る」といえば、経営者が特定の社員に対して恩を与えすぎたり、寵愛しすぎることは、他の社員からの妬みをかう元になります。

経営者も人間ですから、人の好き嫌いはありますが、どの社員も会社を作り上げる仲間です。経営者の心構えとして、特定の人に恩愛が偏らないように配慮すべきでしょう。

 

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