明智が天下

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明智が天下

明智が天下(あけちがてんか)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

明智が天下(あけちがてんか)

という安土桃山時代の武将 明智光秀にちなんだ故事成語です。

「明智が天下(あけちがてんか)」とは

「明智が天下(あけちがてんか)」とは、
短期間だけ権力や地位を得る」という意味です。

1582年6月2日、本能寺の変により主君の織田信長を討ったことにより明智光秀は天下を手に入れます。しかし、備中高松城(現在の岡山県岡山市)で毛利軍と戦っていた羽柴秀吉はその報を聞くとすぐに畿内へ折り返し、6月13日に京都の山崎にて明智軍と羽柴軍が激突(山崎の戦い)、明智光秀は敗死しました。

「明智が天下」は、わずか10日ほどの天下に終わったこの故事にちなんでいます。

当時、名将の一人として数えられていた明智光秀ですが、謀反ということで大義名分を得ることができず、四面楚歌の中での戦いとなったのは大きな誤算だったかもしれません。

そういう意味では、「明智が天下」は「大事を成す時ほど大義名分が重要」ということも示唆してくれる言葉でもあると言えるでしょう。

 

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