枝葉の繁りは実少なし

故事成語 故事成語・ことわざ

枝葉の繁りは実少なし

枝葉の繁りは実少なし(えだはのしげりにはみすくなし)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

枝葉の繁りは実少なし(えだはのしげりにはみすくなし)

ということわざです。

「枝葉の繁りは実少なし(えだはのしげりにはみすくなし)」とは

「枝葉の繁りは実少なし」とは、
枝葉が立派に茂った木には実が多くないことから「口数が多かったり、見かけを装っている人は意外と誠実ではない」という意味で使われます。

仕事柄多くの人と話す機会がありますが、傾聴という言葉などどこ吹く風と雄弁に語る人がいます。

ずっとその場を仕切って話をしていたはずなのに、別れて帰途につくとその人が何を話していたかを思い出せないなんていう経験は誰にでもあるはずです。記憶に残らないだけならいいのですが、「よくしゃべる怪しい人」という印象になる場合もあります。

商談の時など沈黙が怖くてついつい意味もない話をしてしまいがちですが、「沈黙は金」という言葉もある通り、話さないことも大切な時もあります。

プロは雄弁に語れるかどうかで能力の高低が決まるのではなく、よく考えた上で相手の立場に立って発言をすることで決まるのだと私は思います。

相手のことを何も考えず自分の都合だけで話していると、お客様から「能枝葉の繁りは実少なし」と思われるかもしれませんよ。

 

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