森田健作知事の災害発生時の行動が明らかに
2019年9月9日未明に直撃し、大規模停電や住宅被害など千葉県内に甚大な被害を与えた台風15号ですが、森田健作千葉県知事は一度も千葉県庁に登庁しなかったことが判明しました。
台風15号の影響については、午前4時半ごろに千葉市で最大瞬間風速57・5メートルを観測するなど猛威をふるいましたが、天候が回復した9日午後も、森田知事は県庁にしなかったということです。
森田知事の足取り
森田知事の足取りを台風上陸前日の9月8日からたどってみましょう。
千葉県の秘書課によると、森田知事は、8日午後に東京都内で開かれた日本・米国中西部会の日米合同常任委員会に出席。そのままレセプションに出席した後、夕方には退席して知事公舎に戻っています。
その後は「風雨が強く外に出ること自体が危険だった」との理由で、森田知事は知事公邸にとどまり、県の関係部局から被害情報がまとまり次第、報告を受けていたとのことです。
関係部局によると「午前中から連絡を取り、午後2時ぐらいまでには知事は被害状況を把握した」とのことなので、それが本当であれば、9日の午後2時には、県内が甚大な被害に見舞われていることは把握できていたはずです。
その結果、台風上陸から丸1日たった10日朝になってから、ようやく県の災害対策本部が設置されています。
さらに、大規模停電が続く中、11日には「第11回東京オリンピック・パラリンピックCHIBA推進会議」、12日には「ウィスコンシン州友好使節団の表敬訪問」に出席、知事が台風の被災地を視察したのは台風通過5日後の14日になってでした。
地方自治体の長としての資質が問われる
9月8日からの日程を見る限り、大規模災害を引き起こした台風15号の対処としては、非常にお粗末としか言いようがありません。
特に台風が上陸した9月9日の午後は、天候上の危険性はなかったはずで、その時点で被害状況を把握していたのであれば、なぜ県庁に登庁して陣頭指揮を取らなかったのか?地方自治体の長としての資質が問われる事案だと思います。
千葉県知事は千葉県民の命と安全を守るのが最大の使命です。
九州にある地方自治体の長と個人的に親しくしていますが、彼は台風などが来る度に、SNSを駆使して県民市民に丁寧な情報発信をし、土日祝日を問わず、庁舎に詰めています。
それと比較すると、森田千葉県知事が当日県庁で陣頭指揮を執っていたら、もう少し事態の悪化は防げたのではないかと思います。
危機感の欠如は、地方自治体の長としてあってはならないのではないでしょうか。