3月末の週刊新潮のスクープから始まった民進党の山尾志桜里議員の政治資金問題ですが、山尾志桜里議員が釈明をしないまま一週間が過ぎ、「地球5周分のガソリン代疑惑」中心に疑惑が広がりつつあります。
でも、個人的には、換金可能なプリペイドカードを大量という誰にでも簡単にバレるようなやり方で経理処理をしたことに、何となくしっくりこない感じだったので、経営者の端くれとして、党支部と山尾志桜里氏の2012年度の資金管理団体の収支報告書を見てみることにしました。
個人的に引っ掛かったのは次の2点です。
- 怪しさ満載のプリペイドカード大量購入という危ない橋を渡ったのはなぜか?
- なぜ山尾志桜里氏個人から政治資金規正法を超える寄付が生じたのか?
いずれもかなり不自然ですが、そうしなければならない何か理由があるのではないかと考えました。
収支報告書を見ての第一印象は「年度初の時点で実際のお金と帳簿が当たっていなかったのでは?」というものでした。具体的には「帳簿上の残高よりも大幅に実際の残高が少なかったのではないか?」と直感で思いました。そう思うと、山尾志桜里氏が落選中の身でプリペイドカードを年間230万円分買ったのも、年間約140万円のクレジットカード利用代金をETC通行料に計上したのもしっくりきます。
さらに言うなら、私には「年度初の段階から党支部に何らかの理由で約700万円の使途不明金が生じ」た為、その使途不明金を埋め合わせる為に「ガソリンプリペイドカードとクレジットカード利用代金をガソリン代&ETC通行料として計上」したものの200万円ほどにしかならず、さらに「山尾志桜里氏の資金管理団体から党支部に帳簿外で500万円弱を動かし」て埋め合わせをしたように見えました。
その結果、山尾志桜里氏の資金管理団体の帳簿上の残高がショートし、山尾志桜里氏個人から政治資金規正法を超える 1144万円の寄付をしなければならなくなったとしたら・・・。
あくまで個人的な推測ですが、政党運営や議員事務所運営も中小企業の会社経営と考えれば、「地球5周分のガソリン代のプリペイドカード疑惑」だけで山尾志桜里氏の政治資金問題を捉えるよりも納得性があるような気がします。