温故知新(おんこちしん)

故事成語 故事成語・ことわざ

温故知新(おんこちしん)

温故知新(おんこちしん)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「温故知新(おんこちしん) 」

という中国の古書「論語」に由来する故事成語です。

「温故知新」とは

「温故知新」とは、

過去の事実を学んで研究し、新しい知識や道理を見つけ出すこと」という意味で、論語の為政篇の中にある孔子の言葉「子曰く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為るべし」の一文から「温故知新」という言葉が生まれたとされています。

ちなみに、孔子の言葉は「古くからの伝えを大切にして、新しい知識を得ることができれば、人を教える師となることができるだろう」という意味になります。

何かを行う時、最短コースを通ろうと焦って、先人の経験から学ばず新しいものだけを追い求めようとする人をよく見かけますが、新しいものだけを追い求めていると、結局、先人と同じような失敗をしてしまいます。

そういった意味では、他人の経験や基本をまず学ぶことは非常に重要で、先人の知恵を学ぶことこそ「最短コース」を通ることだと言えるでしょう。

ビジネスマンであれ、研究者であれ、同じようなことを考えてやろうとした人は数多くいます。そうした人たちの知恵と経験を吸収した上で、新しいことに挑戦していきたいものです。

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