希望の党は一転逆風に
10月10日に衆院選が公示され、いよいよ熱い戦いが始まりました。
9月17日に衆院解散がマスコミで報じられてから、一時は小池百合子氏の希望の党に追い風が吹くと思われましたが、民進党合流や分裂に伴うゴタゴタにより、むしろ希望の党にとっては逆風の元での選挙選になりそうです。
明確な争点があれば、無党派層の票で結果も変わり得るのですが、“小池劇場”も息切れして、政権交代選挙でもなくなってしまったことで、投票率も低水準に止まりそうです。
そうなれば、全国的に安定した組織を持つ自民党・公明党の与党に有利に働くでしょう。
政党別 獲得議席予想 〜 2017衆院選
ということで、2017衆院選の政党別の獲得議席予想をすることにしてみます。
政党別 獲得議席予想(10/10)
政党名 | 改選前議席数 | 2017衆院選 獲得議席予想 |
自民党 | 287 | 296 |
民進党 | 87 | − |
希望の党 | 11 | 45 |
立憲民主党 | − | 36 |
公明党 | 35 | 34 |
共産党 | 21 | 18 |
日本維新の会 | 15 | 14 |
自由党 | 2 | 0 |
社民党 | 2 | 2 |
無所属 | 12 | 20 |
欠員 | 3 | 0 |
合計 | 475 | 465 |
今回は、衆院の定員が10名減りますが、その草刈り場になりそうなのはどうやら民進党のようです。期待された追い風は逆風気味になった上に、分裂選挙となったことで希望の党・立憲民主党の数を合わせても、改選前議席を守ることは難しそうな情勢です。
一方、野党が二極化し、投票率の低迷で意外に勝ってしまいそうなのが、自民党です。解散時点では、いかに負け幅を少なくするかの戦いのはずが、希望の党のゴタゴタと民進党の分裂により、改選前議席を上回る情勢になっています。
自民党単独で過半数確保どころか、今後の希望の党の戦い方次第では、単独で2/3近い議席確保もありえそうです。