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相客に心せよ(あいきゃくにこころせよ)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
相客に心せよ(あいきゃくにこころせよ)
という千利休の「利休七則」が出典の故事成語です。
「相客に心せよ(あいきゃくにこころせよ)」とは
「相客に心せよ」とは、
「上座にいる人も末席にいる人も含めて、同席者には気を配りなさい」という意味で、「相客」は同席した客人のことを指します。
ちなみに出典となった「利休七則」を見てみると、
1. 茶は服のよきように
2. 炭は湯の沸くように
3. 夏は涼しく、冬は暖かに
4. 花は野にあるように
5. 刻限は早めに
6. 降らずとも雨の用意
7. 相客に心せよ
2. 炭は湯の沸くように
3. 夏は涼しく、冬は暖かに
4. 花は野にあるように
5. 刻限は早めに
6. 降らずとも雨の用意
7. 相客に心せよ
の七つの言葉となります。
「相客に心せよ」といえば、ビジネスでの会合や接待の場で複数の方と同席することがあると思います。
そういう場では、自分にとって利害関係にある人に対して注意が向きがちですが、出席者・参加者すべての人が楽しい時間を過ごせるように配慮するべきです。
自らが主催する場合はもとより、自らが主催する集まりでなくとも、一部の人だけとの交流にとどまらず周囲に目を配るようにしましょう。