破竹の勢い(はちくのいきおい)

故事成語 故事成語・ことわざ

破竹の勢い(はちくのいきおい)

破竹の勢い(はちくのいきおい)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

破竹の勢い(はちくのいきおい)

という中国の有名な古書「晋書 杜預伝」が出典の故事成語です。

「破竹の勢い(はちくのいきおい)」とは

「破竹の勢い(はちくのいきおい)」とは、
「勢いが激しく、とどまることができない様子」のことです。

では、出典となった「晋書」の一節を見てみましょう。

今、兵威已に振るう。譬えば竹を破るが如く、数節の後、皆な刃を迎えて解く。復た手を著くる処無きなり。

とあり、現代文に訳すなら、

今、我が軍の威勢は振るい、例えるならば竹を割る時のような勢いがある。後もう少しで敵軍は瓦解し、壊滅することだろう。

といった感じになります。

この話は、三国時代の末期、魏と蜀を支配していた晋の司馬炎の時代、呉の征討軍を率いた杜預(とよ)が、呉の平定間際で出された諸将の慎重論に対して言った言葉です。

「破竹の勢い」といえば、物事には勢いがあり、勢いに乗じて一気に決着をつけなければならない時もあります。自分たちが苦しい時は、相手も苦しい時。ひるんでいては勝機を失うこともあるのです。

 

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