空理空論(くうりくうろん)

故事成語 故事成語・ことわざ

空理空論(くうりくうろん)

空理空論(くうりくうろん)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「空理空論(くうりくうろん)」

ということわざです。

「空理空論(くうりくうろん)」とは

「空理空論(くうりくうろん)」とは、
理屈としては当たっているが、現実からは懸け離れていて、実際には役立ちそうもない理論や議論」を指します。「空理」も「空論」も現実離れしていて役に立たないという意味です。

例えば、競合相手がひしめき合っているマーケットにおいて、1対1の戦いを念頭に置いた戦略について論議して立案しても全く意味はありません。実際のビジネスにおいては、現在の状況をしっかりと把握した上で、その前提のもとで議論を行い、戦略を組み立てていくことが重要になります。

他にも、外部研修に参加してその場では正しい知識を得たと思っていても、いざ職場に戻ってみると、色々と状況が違うことに気付き、研修内容を生かせないといったケースは誰にでもあると思います。

もちろん理論や原理原則を知るという意味では、全くの無意味ではありませんが、目の前の状況に目をつぶってしまって理論に固執し、モデル化した世界の中で考えているだけでは何も物事は解決しません。

たとえ嫌なことであっても、目の前で起きていることをしっかりと認識した上で、そこをスタートラインにした上で問題解決を図っていきましょう。

 

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