籠池氏をペテン師と見抜けなかった人達

雑感コラム

籠池氏をペテン師と見抜けなかった人達国会やメディアで2ヶ月近く騒いだ「森友問題」ですが、補助金の不正受給容疑で大阪地検特捜部が強制捜査に入り、一連の「籠池劇場」もようやく終焉する模様です。

と思っていたら、籠池氏が突然上京し、安倍昭恵夫人が経営する神田の居酒屋へ「寄付を受けたとする100万円」を返しに行っていました。

この件は、事前にメディアに触れ回っていたらしく、メディア各社が居酒屋へ集結しており「森友問題」に対するメディア界隈での関心の高さを物語っていましたが、安倍昭恵夫人は不在で、店員にも当然受け取ってもらえず、籠池氏は「100万円」を返却できないまま囲み取材を受けることになったようです。

そして、囲み取材の中、籠池氏が取り出したのが「100万円の札束」。

籠池氏 2万円を100万円で騙そうとするペテン師事件

籠池氏は何度か練習したのでしょうか?手際よく封筒から「100万円の札束」を取り出し、チラッと見せた後、再び封筒にしまいこみましたが、表と裏の1枚ずつが1万円札で、残りの中身は見るからに札束状に切った白い紙だったのが、テレビカメラで捉えられてしまいます。

2万円を100万円と偽って、首相夫人に渡そうとしていたのですから、なかなかの“ペテン師”です。

それにしても、もし店員が「100万円の偽の札束」を受け取っていたら、「100万円を返した」と籠池氏は強弁して、マスコミはそれをニュースで取り上げたのでしょうか?そして、説明責任が安倍昭恵夫人にあると野党は追及したのでしょうか?

今回は、籠池氏のパフォーマンスのずさんさに救われた感じですが、一歩間違えれば危うい状態だったのかもしれません。

常識的に見て、籠池氏は詐欺師的・ペテン師的な人物であることは多数の国民が気づいているのですが、民進党・共産党・自由党・社民党や新聞、テレビに出演している司会者やコメンテーターたちは、ついこの前まで籠池氏を“正義の告発者”として持ち上げていました。

こういった人たちは総じて人を見る目がなかったということになりますが、見る目のないこういった人たちが、国会で追及し、メディアで論評していたことには大きな問題が残ります。

昨年あたりから、既存メディアを中心に情報により人々を扇動しようとする明確な意図を強く感じるようになってきました。インターネットというオープンな情報との乖離は進む一方で、メディアの伝える事実と実際の事実は異なるということに多くの人たちが気づき始めています。

そういった意味では、民進党・共産党・自由党・社民党や新聞、テレビに出演している司会者やコメンテーターたちが世論と乖離した発言を繰り返し、それを多数の国民が冷ややかに見始めている状況がありますが、今後、これらの政党やメディアがこのまま影響力を失っていくのか、メディアの意図通り「衆愚政治」に陥っていくのか、我々の情報リテラシーが問われる時代になってきているようです。