系統抽出法とは
系統抽出法とは、統計法の種類の一つです。
統計というのは一つのテーマに対して大多数を占める一般的な意見を作り上げるために、その一つのテーマに対して決められた人数から意見を集約して大多数を判明させて行動の指針にすることです。
統計というのは総合の意見を決めるものなので、当然ながら意見の数が多ければ多いほど大多数が参加したことになり、一つのテーマに対しての答えの正確性が増していくことになります。一方で、意見の数が多くなれば、意見を集約しまとめる作業は困難を極めます。そして、それでは作業効率が落ちてしまい、統計の目的である大多数を占める一般的な意見を作り上げる事が出来なくなってしまいます。
そこで統計学は、一つのテーマに対しての意見集約を一人の意見に一人が当たるという作業負担を減らすために様々な方法で統計を導けるように工夫しています。
系統抽出法とは、その負担軽減策の一つです。
系統抽出法の手法としては、例えば2000人の中から200人の意見を集約する場合なら、まず、すべての人に対し無作為で番号をつけます。そして番号を付けた後に、10の間隔で、5,15,25,35・・・といった風に、1995まで等間隔で数字を選んでいきます。その等間隔の数字で選んだ人から意見を集約していきます。このように系統抽出法は簡単に標本抽出ができるので、意見集約の作業負担を軽減できます。
系統抽出法の注意点としては、等間隔にカウントする数字を間違えて行ってしまうと意見が偏ってしまい、統計の信憑性が薄れてしまうということになるので、数字を確実に等間隔で正確にカウントしなければなりません。