群羊を駆って猛虎を攻む
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群羊を駆って猛虎を攻む
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「群羊を駆って猛虎を攻む (ぐんようをかってもうこをせむ)」
という中国の古書「戦国策」が出典の故事成語です。
「群羊を駆って猛虎を攻む」とは
「群羊を駆って猛虎を攻む」とは、
「弱い者を寄せ集めて、強大な相手に立ち向かうこと」を指します。
「群羊を駆って猛虎を攻む」は「羊は虎に比べると比較できないほど弱いが、その羊も群れにして追い立てると、さしもの虎も敵わない」という意味から出た言葉で、弱いものでも力を結集すれば大きな力を発揮し、強大な相手が手出しすることができないという意味で使われますが、内容的に中小企業にとって意義深い言葉だと思います。
中小企業同士が長所を持ち寄って大企業に対抗するという見方もありますし、社内の一人一人が一致団結してベクトルを合わせることで企業力を高めるという見方もできるでしょう。
ヒトモノカネというリソースに劣る中小企業が今後生き残っていくためには、一見すると弱そうに見えるものを結集して、より大きな力を発揮させることが重要になってくるのではないでしょうか。