色即是空(しきそくぜくう)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
色即是空(しきそくぜくう)
という大乗仏教の有名な経典「般若心経」が出典の故事成語です。
「色即是空(しきそくぜくう)」とは
「色即是空(しきそくぜくう)」とは、
「この世にあるすべてのものは、固有の実体をもっていない」という意味の言葉です。
では、出典となった「般若心経」の一節を見てみましょう。
色不異空
空不異色
色即是空
空即是色
空不異色
色即是空
空即是色
とあり、現代文に訳すなら、
形あるものは実体がないことと同じことである。
そして、形ある物は一時的なものとして目の前に存在する。
この世にあるすべてのものは、実体をもっていない。
そして、実体がないまますべてのものは存在している。
そして、形ある物は一時的なものとして目の前に存在する。
この世にあるすべてのものは、実体をもっていない。
そして、実体がないまますべてのものは存在している。
といった感じになります。
仏教用語なので難しく感じますが、般若心経の「色即是空」の一節では、この世は無常で、形あるように見えてもいずれは消え去ってしまうものだから執着してはならないと説いています。