虚々実々(きょきょじつじつ)

故事成語 故事成語・ことわざ

虚々実々(きょきょじつじつ)

虚々実々(きょきょじつじつ)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

虚々実々(きょきょじつじつ)

ということわざです。

「虚々実々(きょきょじつじつ)」とは

「虚虚実実(きょきょじつじつ)」とは、
互いに策略を尽くし、相手のすきをねらって必死で戦うこと または 真実と嘘を取り混ぜて、相手の考えを読み合うこと」を指します。

ちなみに、「虚」は守りの弱いところ「実」は守りの堅いところで、実を避け虚をついて戦うことを意味します。

古代中国の兵法書「孫子」に「実を避けて虚を撃つ」という言葉がありますが、「競合相手が強く自社が不利な分野やマーケットは避けて、競合相手が弱点を抱える分野やマーケットで戦う」のが勝利の鉄則です。

しかし、相手がいつも思い通り誘いに乗ってくれるわけではありません。そして、お互いに自社にとって有利な分野やマーケットでしのぎを削る状態が「虚々実々」というわけです。

もし、ライバルから仕掛けられたら、相手が設定した土俵の上で戦うだけに終わらず、逆に相手の弱点やすきを見つけ出して攻め返すことが大切です。条件反射のようにライバル社の仕掛けに反応するだけでは勝てる戦いも勝てませんから、常に攻めの姿勢は崩さないようにしましょう。

 

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