今回は 経営に悪影響を与える可能性のある急なトラブルについての事例 を書いてみます。
先日、朝早くからお客様から急ぎのSOSメールが入りました。メール内容を見ると、どうやらご自分でホームページのSEO設定を行った際、誤った内容を記載していた為、競合他社の社名が検索結果のタイトル部分に入って状態で検索エンジンに登録されてしまったようです。
検索してみると、検索結果のタイトル部分が「自社名-競合他社名」で表示されてしまっています。
確かにこの会社様の社名と競合会社の社名はよく似ているのですが、競合他社に負けじとSEO設定をしているうちにSEO対策を行う上で肝心な内容を誤って書き換えてしまっていました。
その競合会社とは現在係争中で、このまま放置すると競合会社から訴えられるかもしれないとのことで、当社にて緊急的対応することに。
Googleの検索も、Yahoo!の検索も、Googleの検索システム(検索エンジンとも呼びます)を使っていますので、こういった場合、Googleの検索システムの誤った情報を正しい情報へ書き換えることが必要となります。
その方法としては、大きく3つが考えられます。
- ホームページを全消去する
- 誤った情報のページを正しい内容に修正し、Googleに修正したことを通知する
- 誤った情報のページを削除し、Googleへそのページがなくなったことを通知する
一般的にはホームページを全消去すると、検索結果の誤った情報を早く消せると思いがちですが、実はホームページを全消去しても3~1週間程度正しい情報に更新されません。ホームページは存在しないが、検索結果にはそのページが存在するかのような表示になっている訳です。
さらに一旦ホームページを全消去すると、正しい情報のページを再公開しても検索エンジンに登録されるまで時間を要してしまいます。
2.の場合の誤った情報のページを修正してGoogleへ通知した場合は、早ければ通知後数分で正しい情報が検索結果に反映されますが、ほとんどの場合、数日~1週間、条件が悪ければ数週間掛かる可能性があります。
お客様からのご依頼は「明日までにYahoo!とGoogleの検索結果から問題の表示を消して欲しい」ということでしたので、
情報入れ替えまでのスピードが求められる今回は、3.の対象となる誤った情報が掲載されたページを一時的に削除し、Googleへそのページがなくなったことを通知する=そのページの検索エンジンへの登録(インデックスと言います)を消してもらう手続きを取ることにしました。
業務に着手したのは当日の昼前、多少ヤキモキしましたが、何とかその日の深夜に問題のページ情報をGoogleの検索エンジンから削除完了。
この時点でお客様のご依頼「Yahoo!とGoogleの検索結果から問題の表示を消す」ことは完了したわけですが、まだ、問題となったページは削除したままですので、翌朝、問題となったページを修正して元に戻し、Googleへ再登録。
これで無事作業完了となりました。掛かった時間はちょうど丸1日。何とか大きな問題になる前に事態を収拾することができました。
こういった 非常事態の場合、対処方法を誤ってしまうと無駄な時間が増え、トラブルを引き起こす可能性が増します。いざという時に 気軽に相談できる“腕の良い”業者がいると会社経営としても安心 かと思います。