赤ちゃんポストとは
赤ちゃんポストとは、経済的理由やその他の理由で育児が困難である場合や自分が望んでいない赤ちゃんを身ごもってしまった場合などに、新生児を匿名で預かる施設のことです。
日本では、2006年12月、熊本市の慈恵病院に唯一「赤ちゃんポスト」が設置され、「こうのとりのゆりかご」という名称で呼ばれています。
恋人と日々を過ごし、その後結婚をして妊娠、出産という理想的な生活ができるというのは幸せなことです。ですが、中には望まない妊娠をする方、妊娠後交際相手と別れてしまった、収入が少なく子供を育てるだけの経済的余裕がないという方など、さまざまな理由により、育てられない場合もあります。
そういった育児が厳しい場合や望まない赤ちゃんの場合に、中絶をしてしまったり、赤ちゃんに危害を加えてしまうことを避け、赤ちゃんの命を守り保護することが「赤ちゃんポスト」の最大の存在意義です。
赤ちゃんポストの設置によって、多くの新生児の命が救われていますが、赤ちゃんポストは匿名で預けることができるため、深く考えずに赤ちゃんを預けにくる親が増えるのではないかという点が危惧されています。
赤ちゃんポストが今後も継続していけるかは、利用者のモラルによるところが大きいのかもしれません。