退職願と退職届の違い
会社を辞めたいと思った時、会社にどのように意思を伝えるのか、をまず考えると思います。
退職時に提出する書類として頭に浮かぶのが「退職届」と「退職願」ですが、退職届と退職願には違いがあり、どちらも企業を辞める前に提出するものとなりますが、企業を辞めることを考えている方は、違いについて知っておくと役に立つでしょう。
退職願と退職届の違いとは、退職願は退職することを会社にお願いする時に使うもので退職をしたいと会社側に伝えるものですが、退職届は、退職をお願いするものではなく、退職をしますと一方的にこちら側の要望を伝えるものとなります。
退職願の場合はお願いとなるので、撤回することは可能ですが、退職届の場合は撤回することが不可能となります。
退職する際、会社側から引き留められるということもありますが、引き留められてしまうリスクを避けたいという場合は、退職願ではなく退職届を出すようすると良いでしょう。
また、すでに会社側と話し合い、退職することが決定した場合に出す書類については、退職をすることに少し迷いがあるという場合は退職願を出すほうが良いと言えます。退職願を提出して、待遇が改善される可能性もあるので、待遇を改善したいという方も効果的な方法になることもあります。
ただ、一度辞めると伝えた場合で、会社に残ることを選んだ後には会社に居づらくなるというデメリットもあるのでそちらは把握しておいたほうが良いでしょう。
退職届と退職願のどちらを提出するかで迷っている方もいますが、退職願のほうが円満退社をしやすくなります。退職届を一方的に出してしまうと、会社側ともめやすく、トラブルの原因ともなりがちなので、ゴタゴタを避けたいという場合には退職願を出すようにしましょう。
退職届や退職願を提出するタイミングとしては、どちらも一般的には退職をする1ヶ月から2ヶ月前とされています。会社側は自分の代わりとなる人材を探さなければなりませんし、業務の引き継ぎの期間が必要となるためです。
なるべく早く退職をしたいという場合、法的には退職届を提出した後の14日後には辞めることができますが、余裕を持ってできるだけ丁寧な進め方をするのが良いでしょう。