金科玉条のごとく

故事成語 故事成語・ことわざ

金科玉条のごとく

金科玉条のごとく(きんかぎょくじょうのごとく)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

金科玉条のごとく(きんかぎょくじょうのごとく)

という中国の有名な古書「文選」が出典の故事成語です。

「金科玉条のごとく(きんかぎょくじょうのごとく)」とは

「金科玉条(きんかぎょくじょう)」とは、
「最も大切な法律や規則」という意味で、「金科玉条のごとく」は「融通が利かないこと」を指します。

では、出典となった「文選」の一節を見てみましょう。

懿律嘉量、金科玉条、神卦靈兆、古文畢く發し、煥炳照曜、宣く臻らざるはなし。

とあり、現代文に訳すなら、

立派な制度、良き法令、重要な法律や規則(金科玉条)があり、優れた占いが行われ、昔の文書がすべて世に出され、光り輝き、天下にもれなく行き渡っている。

といった感じになります。

いつの世もルールを定めることは非常に重要ですが、ルールの運用が「金科玉条のごとく」となると、時間と手間ばかり掛かるということにもなりかねません。ルールは人が動かすものですから、臨機応変な対応ができる余地は残したいものです。

 

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