雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「雨垂れ石を穿つ」
という中国の古書「漢書」に由来する故事成語です。
「雨垂れ石を穿つ」とは
「雨垂れ石を穿つ」とは、
「雨垂れが長い期間で石に穴をあけてしまうように、非力でも根気よく続けてやれば成功する」という意味です。
「雨垂れ石を穿つ」は、漢の枚乗が呉王を諫めたときに言った「泰山の霤は石を穿ち、単極の航は幹を断つ(泰山の雨垂れは石に穴をあけ、井戸のつるべ縄は井戸を壊す)」という言葉が元になっていますが、雨垂れも井戸のつるべを引く縄も、一回だけでは少しの力ですが、何度も何度も繰り返されることで、どんな丈夫なものでも壊してしまいます。
「継続は力なり」という言葉の通り、日々地道にやっていくことの積み重ねは数年後必ず生きてきます。
ビジネスにおいて、地道な積み重ねは簡単なように見えてできていない会社も多く、その意味では「地道な積み重ね」ができるかどうかは企業にとって重要なポイントの一つと言えるでしょう。
企業の生き残りは、アイデア勝負だけではありません。長期的な視野に立ち、やるべきことを地道に継続し続けることに目を向けてみてはいかがでしょうか?