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順手牽羊(じゅんしゅけんよう)〜 兵法三十六計
兵法三十六計とは、中国の三国時代以降に生まれた兵法書で、宋の名将 檀道済がまとめたと言われています。
そして「兵法三十六計」に書かれた故事や教訓は、単なる兵法ではなく処世術としても活用され、広く知られるようになっています。そういった意味では「兵法三十六計」を知ることで、現代の人たちにとっても人生の参考になるのではないでしょうか。
今回選んだのは、兵法三十六計の第十二計
「順手牽羊(じゅんしゅけんよう)」
です。
「順手牽羊(じゅんしゅけんよう)」とは
「順手牽羊」とは、
「相手の隙に乗じて攻め、手薄となっている部分に細かく損害を与える」計略のことで、昔、ある男が羊の大群の中に潜り込んでそれとなく一匹の羊を連れ出したが、誰もそのことに気付かなかったという故事にちなんでいます。
「塵も積もれば山となる」ということわざもありますが、一見すると簡単で取るに足らないようなことであっても、積み重ねていくと、最終的には大きな利益を生むことがあります。
逆に、小さな損害だと見過ごしていると、積み重なって、気づいたら大きなダメージを受けていたということもあります。
もちろん、小さなことだけを気にして、本来やるべきことが疎かになるのは駄目ですが、やるべきことをやった上で簡単に得られる利益が目の前にあるならそれを享受していくというのは、特に中小企業にとって必要な考え方と言えるでしょう。