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風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)
ということわざです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」とは
「風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)」とは、
「あることが意外なところへ影響し、思わぬ結果が生じる」という意味で使われます。
一見、「風が吹く」ことと「桶屋が儲かる」ことに関連性はないように思いますが、以下のようなたとえ話があります。
強い風が吹くと砂ぼこりで目を病む人が多くなる。目の悪い人は三味線で生計を立てようとするので、三味線に張る猫の皮の需要が増え、猫の数が減ってくる。猫が減ればネズミが増え、かじられる桶も増えて、桶屋が繁盛する。
このように意外なことが影響して「風が吹く」と「桶屋が儲かる」ことになるわけです。
目の前で起こっている事象は一見すると自分とは無関係なように思えても、しばらく経つと大きな影響を及ぼす場合があります。最初の印象で「自分に関係ない」と無関心を決め込むのではなく、周囲に常にアンテナを張って自分への影響を深慮して準備しておくことこそ、ビジネスチャンスの波に乗る秘訣と言えるでしょう。