飲食イベントでの集客

店舗の集客

飲食イベントでの集客今回は飲食イベントでの集客を行っている現在進行形の実例について触れてみましょう。

当社のクライアント様で飲食イベントに出店している会社があります。これまで、全国各地で開催される複数のイベントに毎年ほぼ同じローテーションで出店していたのですが、今年はかなり売上が落ち込んでいるらしく、集客のテコ入れを依頼された次第です。

まずは実際のイベントでの集客状況を見ないと対策が立てられませんので、直近のイベントを視察をしました。
行ったイベントには約10店舗ほどの販売ブースがあったのですが、全てのブースで比較的よく似た食材・飲料の販売をしている為、素人でははっきり言ってそれぞれブースの商品の違いがわかりません。
来場者の動線もそれぞれの目標とするお店があるのではなく、何となく列ができているブースにみんな並んでいます。
その結果、売れるブースは長蛇の列、売れないブースは閑古鳥、といった具合になっていました。

長蛇の列になっているブースとその他のブースの違いを見ていたのですが、長蛇の列ができているブースでは何やら事前に割引券のようなチケットを一般に配っていたようで、数人がそのチケットをブースへ持っていき商品を受け取っていると自然にその後ろに列ができていっています。

お金を払って飲食をする以上、美味しいお店で食べたいと思う訳で、「多くの人が列を作っているお店=美味しいお店」という心理が、列の違い、ひいては売上の違いになっているようです。
であれば、クライアント様のブースに列を作るような仕掛けを作れば良い訳で、理屈さえわかればあとは比較的簡単です。
集客コストとハンドリングの手間を必要最小限に留める計算と工夫をして、集客のアウトラインは完成です。

イベントから帰ると早速、クライアント様と調整。

割引クーポンを来場者に配布することでブースに列を作ることにし、イベントの日数から考えて200名を目途に割引クーポンを発行することに決定しました。普通なら、クーポンを印刷して、対象者を選定し、配布するのでしょうが、そこはIT会社らしく手間が掛からずハンドリングが楽なFacebookページのクーポン機能を使用することをクライアント様へ提案しました。

すぐに承諾をいただきましたので、直ちにFacebookページを開設、情報拡散にベストなターゲット層を選定して広告によるフォロワー(いいね!)の集客を始めました。そして、集客開始から1週間後、当社で想定した250名のフォロワー(いいね!)の集客を完了し、Facebookページからクーポンを作成・配信で一通りの集客準備が完了です。

配信したクーポンですが、フォロワー内からその友達へとイメージ通り情報が拡散していき、配信初日で40名、配信4日間で90名以上がクーポンを受け取ってくれました。その後は、Facebook広告を使用し、さらにクーポン配信を拡散、現時点までに200名以上がクーポンを受け取りを完了している状況です。

今回はクーポン自体の販売数が目的ではなく、イベントのブースに列を作ることが目的です。多過ぎず少な過ぎず200名程度がクーポンを使う為にブースに列を作ってくれるようピンポイントで集客を狙ってみています。

今回はいささかピッタリ行き過ぎた感もありますが、集客ツールに応じた反応率、集客率を考慮しコントロールすることで、無駄の少ない省コストの集客ができます。