騎虎之勢(きこのいきおい)

故事成語 故事成語・ことわざ

騎虎之勢(きこのいきおい)

騎虎之勢(きこのいきおい)

古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。

その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。

今回選んだのは、

「騎虎之勢(きこのいきおい)」

という中国の古書「隋書」が出典の故事成語です。

「騎虎之勢(きこのいきおい)」とは

「騎虎之勢」とは、
一旦虎の背に乗って走り出すと、虎に食い殺されるから途中で降りられないという例えから生まれた言葉で「物事が本格的に始まって勢いがついてしまうと、行きがかり上、途中でやめられない」という意味で使われます。ちなみに「騎虎」は虎に乗ることを指します。

「騎虎之勢」と言えば、先頃も、野党第一党だった民進党の前原代表が事実的な解党によってできたばかりの希望の党への合流を図りましたが、途中、様々な問題点が噴出したものの、民進党の解党も希望の党への合流も途中で止めることができず、反発を生み、立憲民主党の誕生による分裂状態を作ることになりました。

野党勢力を結集するという目的が、物事の流れの中で複雑な対立軸を生んでしまった事例と言えるでしょう。

いざ始めてみると、このように思惑通り進まず、途中で降りるに降りれないことになることがあります。始めるにあたっては、流れに翻弄されることないようにしっかりと準備をして熟慮を重ねることが重要です。

 

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