驚天動地(きょうてんどうち)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
驚天動地(きょうてんどうち)
という中国の有名な詩人 白居易の「李白墓」という詩が出典の故事成語です。
「驚天動地(きょうてんどうち)」とは
「驚天動地(きょうてんどうち)」とは、
「天地がひっくり返るようなことにより、大いに驚くさま」を指します。
では、出典となった白居易の「李白墓」を見てみましょう。
憐れむべし荒壟窮泉の骨
かつて驚天動地の文あり、
ただこれ詩人多く薄命、
なかんずく淪落すること君に過ぎず。
かつて驚天動地の文あり、
ただこれ詩人多く薄命、
なかんずく淪落すること君に過ぎず。
これを現代文に訳してみると
荒れ果てた墓を前にし、地下深くの泉にある骨を憐れむ
かつて驚天動地の文を作ったというのに
詩人の多くが薄命な中、
李白あなたほど落ちぶれてしまった人もいない。
かつて驚天動地の文を作ったというのに
詩人の多くが薄命な中、
李白あなたほど落ちぶれてしまった人もいない。
といった感じになります。
半世紀ほど前の先人である李白の墓の荒れように驚いた白居易の気持ちが「驚天動地」として現在に伝わっているわけです。