ノーリスクの集客(成果報酬・成功報酬型集客)というリスク

集客豆知識

ノーリスクの集客(成果報酬・成功報酬型集客)というリスク最近よくノーリスク(成果報酬・成功報酬)での集客依頼をいただきます。

例えば、不動産業でしたら「リスティング広告(PPC広告)で集客をしてもらって、発生した“反響”を1件いくらで買う」とか、クリニックさんや整体、整骨院、エステなどでは「グルーポンを使って成功報酬型の集客をしたいので手伝って欲しい」といった具合です。さらにはもっとアバウトに「ネット集客で儲かったら、その○%を支払います」といった内容を持ち掛けられることもあります。

会社のリソース(ヒト・モノ・カネ)が少ない中小企業において、できるだけ自社のリソースを使わずに営業活動を拡大できれば・・・と考えるのは、同じ経営者としてよくわかります。「リスクのない集客」という言葉の響きは経営者にとって心地良い響きに聞こえるのも理解できます。

当社は“集客をする会社”ですが、そういった事業者自体が集客リスクを負わないご依頼は受けません。自社がリスクを負わず、他社にリスクを負わせて利益を上げる経営は考え方として誤っていると思うからという部分もありますが、「リスクのない集客」のリスクが非常に危ないからです。

えっ?「リスクのない集客」のリスクなんてと思われるかもしれません。でも「リスクのない集客」には明確なリスクが存在します。具体的には「リスクのない集客」と引き換えになるのは「集まらない“集客”という時間の無駄」か「集まるが非常にコスト高な“集客”」のいずれかです。

例えば“リスクのない集客”の代表格であるグルーポンとアフィリエイトを見てください。継続的にグル―ポンへ掲載している事業者やアフィリエイトで爆発的に売れている商品・サービスはごく限られています。そして、グル―ポンやアフィリエイトで繁盛している商品・サービスはグル―ポンやアフィリエイト以外でも大成功を収めています。つまり、グル―ポンやアフィリエイトを活用した集客を補助的に使うことには異論はありませんが、グル―ポンやアフィリエイトを中核に据えて集客することは「集まらない“集客”という時間の無駄」か「集まるが非常にコスト高な“集客”」のいずれかになる可能性が非常に高いのです。

以上のようにノーリスク(成果報酬・成功報酬)での集客に過度な期待をすることは無駄な経営リスクを引き起こします。本当に自社の商品・サービスを売っていきたいとお考えであれば、標準的なリスクを負った集客を行っていくことをおすすめします。