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掃き溜めの鶴(はきだめのつる)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「掃き溜めの鶴(はきだめのつる)」
ということわざです。
「掃き溜めの鶴(はきだめのつる)」とは
「掃き溜めの鶴(はきだめのつる)」とは、
ゴミ捨て場に一羽の美しい鶴が舞い降りるように「多くの凡人の中で、ひときわ優れた人や美しい人が混じっている」様子を指します。
よく「うちの会社には優れた人材がいない」と嘆く取引先の経営者の愚痴を聞きますが、冷静に社内で見渡すと役職を持たない社員を中心に素質を感じさせる人を見かけたりします。
実際、身近に優れた人材がいたとしても、見出す側が先入観に凝り固まっていたり、目が曇っていては、社内にいる貴重な「鶴の雛」を見過ごしてしまいます。
経営者は愚痴を言う前に、まず自分の先入観を取り去り、人を見る目を磨いて、自社員一人一人をあらためて見てみてはいかがでしょうか。きっと貴重な「鶴の雛」を見つけることができるはずです。