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青は藍より出でて藍より青し
(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
青は藍より出でて藍より青し
(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
という中国の古書「荀子」が出典の故事成語です。
「青は藍より出でて藍より青し」とは
「青は藍より出でて藍より青し」とは、
「教えを受けた者が教えた人よりも優れること」を指します。
ちなみに出典となった「荀子」の一節を見てみると、
学は以って已むべからず。
青は藍より出でて藍より青し。
氷は水これを為して水よりも寒し。
青は藍より出でて藍より青し。
氷は水これを為して水よりも寒し。
とあり、現代文に訳すなら、
学問は途中でやめてはならない。青い色は藍という草から取り出すが、原料の藍よりも青い色をしている。また、氷は水からできるが、水よりも冷たい。
といった感じになります。
「青は藍より出でて藍より青し」という言葉を生んだ荀子は、中国の戦国時代に生まれた思想家です。
荀子は人の本性を利己的な存在(性悪説)と考えていた為、荀子が説いた「青は藍より出でて藍より青し」は「人間の本性は学ぶことによってはじめて優れたものとなり、自分勝手に学ぶのではなくて優れた師のもとで学ぶことが重要である」という意味になります。
しかし現在では、そこから転じて「弟子の方が師匠よりも優れる」という意味で使われるようになっています。
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