中小企業にとって、中途採用は最もポピュラーな人材補強の手段 です。
5年ほど前、とある中小企業で中途採用を担当していましたが、当時、有名どころの転職サイトに 50万円程度の採用広告を出すと、30人の応募があり、2～3人の採用ができていました。
しかしここ数年、同様の 採用広告を出しても 1人も採用ができなかった というお話をあちこちの会社で聞くようになってきました。
いくつかの会社さんで、募集内容の文章を拝見しましたが、いずれもライティングに力を入れてありきたりの文章ではありませんでしたし、採用条件も決して低いものでありませんでした。
一社だけの話であれば、運が悪かったということもあるでしょうが、複数同様の話を聞くということは、この人材難の時代、どうやら中小企業が大手転職サイトを使った中途採用が難しくなっていると考えた方が良さそうです。
では、中小企業では、どうすれば中途採用の人材を確保できるのでしょう？
当社で集客を担当している会社の例で見ると「働き甲斐や給与水準よりも、働きやすく仕事が楽」、または「サービスや商品、社員などに親近感を覚える会社を選ぶ」傾向が強くなってきているように感じます。
人材募集というと、働き甲斐があったり、給与水準の高かったりという打ち出しで募集することが多いと思いますが、昨今のニーズに合わせ、転職を考えている層に対して、働きやすさや残業の少なさの点をリスティング広告（PPC広告とも言います）で直接アピールしたり、Facebookページをはじめとする SNSで時間を掛けながら興味を持ってもらうことをおすすめします。
中途採用の転職マーケットにおいて、大手転職サイトは、大企業の独壇場になりつつあるように思えます。
中小企業にとって、大手転職サイトに求人を出せば採用できるという時代ではなくなった以上、独自の採用ノウハウを持てるかどうかが、今後の人材獲得競争を勝ち抜けるかのポイントになるのではないでしょうか？
