2016年8月14日未明、デビュー25周年を迎えるSMAPが解散することを所属するジャニーズ事務所が発表しました。
まずは、SMAP解散に伴ってメンバー5人(中居正広・木村拓哉・草なぎ剛・稲垣吾郎・香取慎吾)が出したコメントを見てみましょう。
中居正広
「ファンの皆様、関係各位の皆様、我々SMAPが解散する事をご報告させて頂きます。ご迷惑をお掛けしました。ご心配をお掛けしました。お世話にもなりました。このような結果に至った事をお許しください。申し訳ありませんでした」
木村拓哉
「この度の『グループ解散』に関して、正直なところ本当に無念です。でも、25周年のライブもグループ活動も5人揃わなければ何も出来ないので、呑み込むしかないのが現状です。沢山の気持ちで支えて下さったファンの方々、スタッフの皆さんを無視して「解散」と言う本当に情け無い結果になってしまいました。今は言葉が上手く見つかりません」
草なぎ剛(草彅剛)
「この度僕たちSMAPは解散する道を選びました。いつも応援してくれたファンの皆様、支えてくれた関係者の皆様、グループ結成から28年間本当にありがとうございました。今後も精進して参りますので引き続き、温かく見守って頂けると嬉しく思います」
稲垣吾郎
「ファンの皆様、スタッフ関係者の皆様、この度はご心配ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ございません。今の状況で五人での活動は難しいと思い、辛い決断ではありますが『解散』という形を取らせて頂く事になりました。どうか僕達の意思をご理解頂けたらと思います。28年間本当にありがとうございました」
香取慎吾
「ファンの皆様、そしてスタッフ関係者の皆様。僕らSMAPは解散いたします。応援して下さった沢山の方々に心より感謝申し上げます。そして突然のお知らせとなりましたこと、深くお詫び申し上げます」
SMAPの5人のコメントをコメントを見ると、香取慎吾・草なぎ剛(草彅剛)・稲垣吾郎の年少者3名がSMAPの自発的な解散を選び、中居正広はSMAP解散を止めきれずやむなしの心境、木村拓哉はSMAP解散に最後まで反対し今も納得ができていない、といったところでしょうか。
事務所の独立騒動などを経て、SMAPのメンバーには年長者、年少者の間で“SMAP”という組織の維持について大きな隔たりができていったのかもしれません。
SMAPに限らず、複数の人間で構成される組織では、考え方が異なったり、モチベーションが維持できない人がいたりしては、延命を施しても早晩組織は崩壊します。
企業経営においても、「船頭多くして船山に登る」のことわざの通り、複数の経営者による経営は難度が高く、ベクトルが一致していなければ、会社組織の能力を発揮することはできず、内部対立を生み、経営者は分裂し四散してしまいます。
SMAPのような国民的なグループでも“解散”を超えることができなかったことを考えると、頻繁にコミュニケーションをとり、ベクトルのズレを修正していくことに腐心していかないと“組織の解散”は避けられないのかもしれません。