ランチェスター戦略とは?

ランチェスター戦略・ランチェスターの法則 ランチェスター戦略

ランチェスター戦略とは?

ランチェスター戦略とは

ほとんどの産業においては、数社のトップ企業がシェアのほとんどを分け合い、残りのシェアを多くの中小企業が分け合っているという形になっています。

企業の経営において生き残るためには、いかに相手のシェアを奪うかが重要になり、その鍵となる考え方として挙げられるのが「ランチェスター戦略」です。ランチェスター戦略はビジネスにおいて非常に活用できる戦略ですが、まずは、ランチェスター戦略の基本的な知識から抑えておきましょう。

ランチェスター戦略とは、もともと軍事用に考えられた戦略で、「ランチェスターの第一法則」と「ランチェスターの第二法則」から成り立っています。

まず「ランチェスターの第一法則」は、戦場において部隊が一対一で戦うことを前提とした戦闘モデルです。「第一法則」は、兵隊が持つ技術や武器、兵員数など、いわゆる部隊の戦闘力の差が勝敗に繋がるという考え方です。

しかし、戦場では敵味方入り乱れて戦うことが多いので、一対一の場面は想定しにくいです。そこで、一対複数や、複数対複数を想定した場合には、兵力や武器などの戦闘力の差が、第一法則とよりもさらに顕著になります。このように、第一法則の考え方を応用したのが「ランチェスターの第二法則」です。

やがて、ランチェスターのこれらの法則は経営の分野にも応用されるようになり、転じて「ランチェスター戦略」と呼ばれるようになりました。

ランチェスター戦略は、主に大企業対中小企業において活用されます。ランチェスター戦略に当てはめると、中小企業が大企業を追随するために行うべき戦略、大企業が中小企業の追随を許さないために行うべき戦略などを割り出すことが可能になります。

例えば、中小企業というのは大企業に比べて経営資源が乏しいため、「ランチェスターの第二法則」のように複数対複数では、その従業員数や技術などの経営資源に押されてしまうでしょう。そこで中小企業は「ランチェスターの第一法則」を活用します。

具体的には、大企業が見向きもしないようなニッチな事業を成長させ、その部分だけで戦いを挑みます。たとえば、家電事業のパソコン事業だけ、あるいはパソコンの中でもディスプレイやスピーカーのみなど、ほんの細かいところで勝負し、それを少しずつ増やしていくことによって大企業と互角に戦っていきます。

一方、大企業においては「ランチェスターの第二法則」をフルに活用し、豊富な資金力や経営資源によって、中小企業を寄せ付けない戦いをしていくことになります。

これはほんの一部分の説明であり、ランチェスター戦略をより深く知ると各種法則や戦略を経営において活用することが可能になります。当サイトでは、中小企業経営に役立つよう、ランチェスター戦略をまとめていますので、是非ご活用ください。

 

ランチェスターの戦略から勝ち方を学ぼう・・・

次は「ランチェスター戦略 一覧」を見てみる