デューデリジェンスとは?

経営に役立つ用語

デューデリジェンスとは?デューデリジェンスとは主に企業の合併や買収などのときに使われる言葉ですが、別に合併や買収といったほどには大規模な案件に限った話ではありません。より小規模な、例えば業務提携などに対しても用いられます。

デューデリジェンスの説明は、難しくしようと思えばいくらでも難しくできるかもしれませんが、できるだけ簡単に、誰にでも分かりやすく説明してみましょう。

ある会社が別の会社を買収したり、合併したりしようと考えているとします。その際、どういったことに気をつけなければならないでしょうか?

突き詰めていくといろいろあるのでしょうが、結局のところは、自分が買収や合併しようとしている会社が、自分の見込みどおりのものであるのかどうかということが一番気になるところでしょう。

当然ながら、買収されるほうの企業、合併されるほうの企業は、自分の価値をできるだけ高く見せかけようと様々な手段でアピールしてきます。ところが実際にはそれはハリボテで、高いお金を出して企業買収をしたのに、その会社はいろいろな意味でガタガタだった、などというようなことになっては一大事です。

デューデリジェンスとは、要は相手の会社や事業がこちらの思っている通りのものなのか、何か問題は隠れていないのか、あるいは場合によっては意図的に隠そうとしていないのかを調査することです。これは言葉で言うのは比較的簡単ですが、実際に行うとなるとさほど容易なことではありません。

特に会社の規模が大きい場合、買収規模が大きいときには大変なことになります。その会社やその事業をあらゆる角度から調査する必要が出てくるからです。財務、法務、人事、あるいはもちろんその会社の製品やサービスの質そのものも重要になってくるでしょう。

デューデリジェンスは、どんなエキスパートであっても一人で行えるようなものではありません。複数の、それぞれの分野の専門家の目で厳しく調査する必要がでてきます。大規模なものになると期間的にもたかが数日で行えるようなものではないでしょう。さすがに現代では年単位の時間をかけられるような悠長なことはないかもしれませんが、月単位の時間がかかることはごく普通です。

また、合併先や買収先の会社は、もしかしたら自社とは異なる分野で仕事をしているということもあるかもしれません。そうなると、デューデリジェンスする際、自社には調査ができる専門家がいないため、外部のコンサルタントなどの力を借りることをお勧めします。