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枝を伐って根を枯らす
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「枝を伐って根を枯らす(えだをきってねをからす)」
ということわざです。
「枝を伐って根を枯らす」とは
「枝を伐って根を枯らす」とは、
「 やりやすいことから順次処理していき 、その上で根本的なことを始末するべきである」ということのたとえです。
大きな木を取り除く時、いきなり根を掘り返すのでは大変です。そこで、簡単な枝切りから始めて、木が弱って根が枯れてしまってから引き抜く方が楽だ、という話から「枝を伐って根を枯らす」という言葉が生まれたとされています。
現代のビジネスシーンにおいても、例えば、大きなものからいきなり取り組むのではなく、手近で小さなことからやっていき、最後に“本丸”である大きなものを処理するのが効果的という点で、「枝を伐って根を枯らす」という言葉は有効です。
大きなプロジェクトを目の前にすると、何から手をつけたら良いのか途方に暮れますが、困ったら「枝を伐って根を枯らす」を思い出し、処理しやすい取っ掛かりを見つけて、そこから一つずつ簡単なことから処理していくと良いでしょう。