目次
悪木盗泉(あくぼくとうせん)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
「悪木盗泉(あくぼくとうせん)」
ということわざです。
「悪木盗泉(あくぼくとうせん)」とは
「悪木盗泉(あくぼくとうせん)」とは、
「どんなに苦しくても道に背くようなことはしてはいけない、あるいは、不義、悪事には決して近付いてはいけない」という意味です。
この「悪木盗泉」という言葉は、経営者に送りたい言葉の一つです。
経営をしていると、良い波の時も悪い波の時もあります。一方で、様々な人から胡散臭い「美味い話」も持ち込まれてきます。悪い波の時に、こういった「美味い話」を目にすると、心が揺らぐ時もあるかもしれません。
単に詐欺に引っ掛かるだけなら、自分が損するだけなのでまだ良いのですが、人様の騙す話に加担するような話は別です。情報弱者や精神的に弱っている人を騙す「商売」が世の中にはありますが、どんなに条件の良い話であっても、そういう話に加担してはいけません。
苦しい時ほど、悪事を企む輩は近づきがちです。「悪銭身につかず」という言葉もありますが、苦しい時こそ悪事に近寄らないよう自分を律して、自らの本業で活路を開くことが大切だと思います。