「ICT」という言葉を目や耳にすることが増えてきました。ICTとは、IT系の技術用語のような気もしますが、どのような内容なのかについて今回は触れてみましょう。
ICTとは、「Information and Communication Technology(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)」の略称で、「情報通信技術」のことです。具体的には、情報処理や通信に関連する技術、産業、設備、サービスなどがICTと呼ばれるものになります。
今日においては、企業が情報通信技術を導入してビジネスの効率性を高めるというのは至極当然のことになってきています。そして、これからはさらに進めて、情報通信技術を使って、いかにクライアントと接点を確立し、利益を出すのかというのがポイントになりつつあります。
そういう観点で進められている技術が「ICT」なのです。
ICTは、既に実際に世の中に浸透し始めています。例えば、かつて、ネットワークに接続可能なデバイスと言えばコンピュータやスマートフォン、タブレット端末のみでしたが、今では家電を含めてあらゆるものが接続できるようになってきました。
エアコンなどはウェブ上から情報を集めて稼働して、室内空間を尚更快適なものにすることが可能になったり、手首に装着する腕時計型のデバイスができ、時刻を知ることしかできなかった時計が、今ではメッセージのやり取りが行えるようになり、パソコンを立ち上げなければわからなかった株価なども瞬時に知ることができるようになっています。
他にも、玄関ドアにICTを使うことで、学校から帰宅した子供がオートロックを解除して入室すると保護者のスマートフォンに帰宅した旨の通知が届くような例もあります。
情報通信技術は、ITとして、これまで業務に関する仕組みを根底から変化させてきました。そして、ITからICTへ時代は変わろうとしています。
ICTにより従来型の製品とインターネットが合体することで、生活面での便利さが増し、かつて企業の業務や働き方を大幅に変えたのと同様に、一般消費者の生活を大きく変えてくれるのではないでしょうか?