弱者の五大戦略

ランチェスター戦略にはこうした弱者向けの戦略（弱者の五大戦略）があり、その中に「陽動作戦」というものがあります。陽動作戦とは、敵の判断を間違わせるため、敵が予想もしないようなことをする作戦です。

ランチェスター戦略は強者にとっても弱者にとっても大いに参考になる戦略がいくつも存在しますが、その中に「一点集中」という弱者の戦略があります。今回はこの「一点集中」について見てみることにしましょう。

ランチェスターの弱者の五大戦略と言われるものに「接近戦」が存在します。接近戦とは、なるべく近くで戦うということですが、接近戦になると、強者の強みは発揮されず、弱者にも勝機が生まれます。

ランチェスター戦略の一騎討ちとは、強者と弱者が戦う際は、総力戦を繰り広げるのではなく、大軍を持っていても少数しか戦場に投入できないような状況を、弱者の側が作り出すことを指しています。

ランチェスターの法則の弱者の五大戦略の第一に挙げられるのが「局地戦」ですが、弱者はビジネスの領域を限定して力を分散させてはなりません。