今回はYahoo!検索を利用している方向けの少々専門的な内容です。
ヤフーは2015年8月12日に「Yahoo!検索」の検索結果をSSL（https）で暗号化すると発表しました。8月18日から段階的に反映させる計画とのことです。
検索結果のアドレスが「http://search.yahoo.co.jp/xxxx」から「https://search.yahoo.co.jp/xxxx」に変わることになります。
単純に言うと、https:// が頭につくとSSLで暗号化されるわけで、Yahoo!でキーワード検索すると、自分がどんなキーワードで検索をしたかが他者にわからなくなるわけです。
そう、他者に情報が洩れないということはいいことだよね。と思いたいとことですが、キーワード検索のSSL化はWebマーケティング上は少々難点が出てきます。
ヤフーも触れていますが、
「ウェブサイトを運用する企業や個人は、ウェブサイトのアクセス解析時に、Yahoo!検索から流入したユーザーの検索キーワードなどが解析できなくなる」
ということが起こってきます。
具体的にはYahoo!のリスティング広告を利用していて、Googleアナリティクスでアクセス解析を行っている場合、これまでは、Yahoo!検索からどんなキーワードで検索されて、さらにどんなキーワードからお問い合わせ（コンバージョン）があったかを知ることができたのですが、今後はこの情報を知ることはできなくなります。Googleアナリティクスでキーワードを調べた時に(not provided)に分類される訳です。
実は数年前にGoogleの検索はSSL（https）で暗号化されていますので、今回のYahoo!検索のSSL（https）化によってGoogleアナリティクスを使ったきめ細かい広告運用は制約が出てきそうです。対処法ですが、Yahoo!検索はYahoo!アクセス解析というツールを、Google検索はGoogleアナリティクスを使ってキーワード解析をしていく必要がありそうです。
ホームページのアクセス解析をする必要のない方には関係ないことではありますが、企業のホームページ管理者の方は頭の片隅に留めておくと良いかと思います。
