今回はこのコラムで初めてYoutubeを取り上げてみます。
まずYoutubeには大きく2通りの集客方法があります。
一つはYoutube広告へ出稿する方法。Youtubeで動画を見る時に動画前に入るCMがこれになります。
もう一つはYoutubeの動画を制作し、その動画を見てもらって集客につなげていく方法です。
前者はTVCMに近い集客で、後者はネット集客の一部になります。
今回は後者のネット集客としてのYoutubeについて考えていくことにします。
いきなりですが、Youtubeはネット集客に向きません。もちろん、集客につなげることは可能ですが、もっと他に効率的&楽なネット集客がありますので、ことネット集客に限れば「Youtubeは集客に向かない」という評価になります。
なぜ、Youtubeはネット集客に向かないのでしょうか?
まず、ネット集客をする上では集客手順は最小限にする必要があります。最終目的がホームページ上の購入やお問い合わせフォームからのお問い合わせの場合、Youtubeからホームページへ誘導する必要があります。Youtube → ホームページへ移動する際、すべての閲覧者が移動するわけではなく、大体1/3~1/10になってしまいます。であれば、Youtubeを使うより最初からホームページへ集客するべきです。
第二にYoutubeは一目で全体の内容をつかむことができません。ネットを利用する消費者は数秒間で自分に必要な情報か否かを判断していっています。その中で最初の数秒間に与える視覚情報はホームページに比べYoutubeは圧倒的に劣ります。いかにわかりやすい内容の動画を制作したとしても見てもらえないことには集客のしようがありません。
第三にYoutubeはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで以前に比べて上位表示されにくくなっています。以前はSNSやYoutubeは検索エンジンで比較的上位表示されやすかったのですが、ここ1年ほどの間にそういったメリットもなくなってきました。そうなるとYoutubeユーザーがメインの集客ターゲットになってきますが、Youtubeは若年層かつ娯楽目的での利用が中心ですので、そういった利用者層を持つ企業なら良いのですが、そういった企業は少ないのではないかと思います。
第四に企業の集客に使う場合は、法人が提供する動画としてのクオリティを考えると、どうしても動画撮影・編集をプロに依頼しなければならないことが多く、その分集客コストが嵩むのもデメリットになります。
いずれにしても、Youtubeで集客をしなければならない理由は特段ありませんので、Youtubeの動画制作のコストや手間を考えると、その分をリスティング広告等にでも回す方が賢明だと言えます。