乃木希典|偉人列伝

乃木希典|偉人列伝

乃木希典のエピソード

乃木希典は明治時代に活躍した軍人で、同時代のうちで、もっとも有名になった将軍の1人です。その数々の戦歴と、人柄を偲ばせる逸話、そして壮絶な殉死に至るまで、今もなお多くの人から語られる人物でもあります。

そんな乃木希典のエピソードは、嘉永2年、すなわち1849年に生を受けたところから始まります。長州藩の支藩である長府藩の藩士として、江戸で生まれた乃木希典は、幼名を無人といいました。幼少から武士の子として厳しく鍛えられ、幼くして左目を失明するという試練に見舞われています。それでもすくすくと成長し、無事に元服の年を迎え、名を源三と改めます。しかし、幼少期からの泣き癖はなかなか治らず、これは長じてもなお、彼の涙もろい気質として残っていくのです。

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乃木希典は、その後、父親と対立して出奔し、かの吉田松陰とも縁の深い玉木文之進への弟子入りを試みたりもしますが、これは断られてしまいます。やがては萩藩にある明倫館に通うようになり、間もなく起こる長州の動乱に巻き込まれることになるのです。源三は友人らと共に、長府藩報国隊という組織を結成し、第2次長州征討において、幕府軍と戦いました。その際には、小倉上一番乗りの軍功を上げるなど、早くも武略の才能を覗かせていました。

そして維新が成されて後の明治4年、源三は22歳の若さで大日本帝国陸軍の少佐に昇進し、この年に、希典と名を改めるのです。少佐となった乃木希典は、不平士族の反乱である秋月の乱を平定、そして西南戦争に従軍するなど、常に最前線で活躍し続けました。

とはいうものの、西南戦争においては連隊旗を奪われるという失態を犯し、危うく自刃するところを止められています。さらに、続く不平士族との戦いにおいては、実弟が反乱軍に入ってしまい戦死、玉木文之進も切腹するなど、乃木希典にとっては、もっとも辛い時期ともなったのです。一時期は自暴自棄になり遊蕩に耽り、「乃木の豪遊」といって有名になるほどでした。

しかし、軍部は乃木希典を手放しませんでした。明治16年に少将に任官すると、4年後にはドイツ帝国への留学を果たします。帰国した乃木希典は、まるで人が変わったように実直になり、料亭に足を向けることもなく、生活を質素にして、常に軍服を着るようになりました。こうして、現在まで伝わるイメージどおりの、乃木将軍ができあがっていったのです。

乃木希典の栄光と斜陽、そして・・・

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