士業

ワークシェアリングとは?ワークシェアリングとは、簡単に言うと、一人が請け負っていた仕事を複数人数で分配することで、一人当たりの労働時間を短くするという働き方を指します。日本ではまだ馴染みのない働き方ですが、オランダなどの海外では成功をおさめている働き方です。

ワークシェアリングは雇用を増やすことを目的にして提案された働き方です。

一人が請け負う仕事を分配することで、さらに多くの雇用を促す目的があります。例を挙げてみると、今まで一人がやっていた仕事を三つに分けて、ほかの二人に仕事を分配してみましょう。これにより、企業はひとつの仕事に対して三人を雇う必要が出てきます。

このようにすることで、雇用が今までの一人から三人に増えるので、失業者を減らす対策にも大きな効果が得られるといわれています。そして非正規労働者や女性との賃金の格差も軽減されるのではないかといわれています。ただ、オランダなどの海外では実際に成功していますが、日本では労働環境を見てみると実現が難しいのが実情です。

次に、ワークシェアリングを取り入れることで、勤務時間も雇用が増えた人数分だけ短くなる効果があります。例えば今まで八時間勤務を行っていた人が、四人で仕事を分割したとしましょう。この場合一人当たりの勤務時間は二時間となります。

近年では働き過ぎによる過労やストレスも問題になっていますが、これらの問題もワークシェアリングによって解決できることが期待されています。

そして、ワークシェアリングにより、勤務時間が短くなることで、余暇時間が増え、自分の好きなことをする時間も手に入れることができます。自分の好きな趣味を行ったり、ショッピングに出かけるのもよいでしょう。これにより個人の消費を促し、個人の消費が多くなることで、経済的にも効果があるといわれています。また、自由な時間が増えることで少子化対策にも効果が出る可能性もあります。

しかし、ワークシェアリングを取り入れるには大きな問題もあります。

最大の問題が給料の減少です。仕事を複数人で分割するということは、給料もその分だけ減ってしまうということになります。そのため、現在正規雇用で働いている人たちからみると、受け入れられないものとなるでしょう。非正規雇用者にのみ適用するとなると、さらに正規雇用者と非正規雇用者の賃金の格差が大きくなるので、ワークシェアリングの導入には大きな課題が残されているといえます。

そして企業側にも大きな負担となる場合があります。基本的な人件費自体は変わらなくても、交通費や住宅手当などの経費や社会保険の経費が、雇用が増えた分増えるということになります。日本でワークシェアリングを成功させるためには、日本独自の労働環境を改善させる必要があるのかもしれません。

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