一日の長(いちじつのちょう)
古来より、人は自らの教訓を言葉で残し、古人の知恵や経験を「故事成語・ことわざ」として現代に伝えてきました。
その中から、時を超えて、人生に様々な示唆を与えてくれる「故事成語・ことわざ」を独断と偏見で選んでみました。きっとビジネスだけでなく、人生においても参考になるでしょう。
今回選んだのは、
一日の長(いちじつのちょう)
という中国の有名な古書「論語」が出典の故事成語です。
「一日の長(いちじつのちょう)」とは
「一日の長(いちじつのちょう)」とは、
「相手より経験や技量や知識が少し優れている」という意味です。
では、出典となった「論語」の一節を見てみましょう。
子曰く、吾一日爾より長ずるを以て、吾を以てすること毋れ。
居らば則ち日く、吾を知らざるなりと。
居らば則ち日く、吾を知らざるなりと。
とあり、現代文に訳すなら、
孔子は言った。
「私が少しばかり君等より年上だからと言って、私に遠慮することはない。君たちは日頃、自分を理解してくれない、と言っている」
「私が少しばかり君等より年上だからと言って、私に遠慮することはない。君たちは日頃、自分を理解してくれない、と言っている」
といった感じになります。
「一日の長」といえば、自分より経験の長い人は何らかの解決策を持っているものです。何か問題にぶち当たった時は、一人で考え込むのではなく、まずは先輩に相談してみるようにすると良いでしょう。