五事七計 〜 孫子の兵法

孫子の兵法

五事七計 〜 孫子の兵法「孫子」は、二千数百年前の弱肉強食の時代に生きた孫武が書いた兵法書です。その中から、今回は「五事七計」という孫子の兵法の言葉を見てみることにしましょう。

一般的に「五事七計」と呼ばれますが、戦力を検討する基本原則「五事」と戦いの勝敗を決める基本条件である「七計」に分かれます。

では、早速「五事七計」を「五事」と「七計」に分けて見ていきましょう。

五事七計 〜 五事:戦力を検討する5つの基本原則

まず「五事」の部分の現代語訳をまとめてみます。

「五事」とは?

五つの基本原則(五事)とは、第一は「道」、第二は「天」、第三は「地」、第四は「将」、第五は「法」である。

「道」とは、民の心を上に立つ君主と一つにさせ、民と君主が生死を共にすることに対して疑いないようにすることである。「天」とは、昼夜・寒暑・季節である。「地」とは、距離が遠いか近いか、道が険しいか平らか、広いか狭いか、地形が有利か不利かということである。「将」とは、智謀・誠実さ・思いやり・勇気・威厳を備えた人物であるかである。「法」とは、軍隊編成・責任分担・組織のルールである。概ねこの五つの事項は、将軍であれば誰でも知っていることであるが、これを良く知っている者は勝利し、その本質を知らない者は敗れる。

つまり、

道:民と君主が気持ちを一つにしているか

天:天候・季節の利があるか

地:地の利があるか

将:兵を率いる人が優れているか

法:組織のルールがしっかりしているか

を組織のトップがしっかりと認識しているかどうかが、勝敗が分かれるポイントになるということです。

五事七計 〜 七計:戦いの勝敗を決める7つの基本条件

次に「七計」の部分の現代語訳を見てみましょう。

「七計」とは?

7つの基本条件(七計)をもって、自国と敵国の力量を比べてその優劣を求めるのである。

1. どちらの君主の政治が良いのか

2. どちらの将軍が有能なのか

3. どちらの国が天の時と地の利を得ているのか

4. どちらの法が公正に執行されているか

5. どちらの軍隊がより強いのか

6. どちらの兵士がより訓練されているのか

7. どちらの賞罰が公正に行われているのか

私は、この「7つの基本条件」で勝負がどうなるかを知るのである。

「五事七計」の重要性

孫子は「五事七計」について、以下のように書いています。

戦いは国家の大事である。領民の生死が掛かっている場であり、国家の存亡の分かれ道であるから、深く熟考しなければならない。だから、戦いについて検討する際は「五つの基本原則(五事)」を元に考え、彼我の戦力を「七つの基本条件(七計)」で判断するべきである。

ライバルと生き残りを掛けて競争していくことは、今の企業経営においても従業員の生活が掛かっている「大事」です。その「大事」に際して、熟慮し決断する際の材料として「五事七計」は、二千数百年経った今でも色褪せない内容だと言えるでしょう。

 

孫子の兵法から勝ち方を学ぼう・・・

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