多段抽出法とは?

多段抽出法とは

多段抽出法とは、情報を収集して活用するための統計法の一つです。

統計を出すために、一つのテーマに沿って不特定多数の人数に対してアンケートを取り、大多数を占めた意見から一つの結論を導くことを標本調査といいますが、不特定多数の人間の意見を集約する際、調査をしたり集約をするための人員が必要となります。

それが国や自治体の行く末を決める選挙ならいざ知らず、企業の商品の改良点を上げるようなデータでは、アンケートに対して多くの人員を割く余裕はないのが通常です。しかし、経営やマーケティングの方向性を決めるためには正確な情報が必要となることも多く、そこで生み出されたのが「多段抽出法」です。

全国規模の調査が必要で 2000人分の標本が必要な場合の例を見てみましょう。

多段抽出法では、まず地域の絞り込みを行います。まず、全国の中から無作為に10の自治体を抽出します。さらに抽出した自治体の中から、さらに標本を絞り込みます。ここでは、町名・地域名で10の地域に絞り込むことにしましょう。それぞれの自治体から10の地域を無作為に選びます。

これで、10 × 10 = 100 の地域が抽出されました。この段階では、2段階の抽出がされており「2段階抽出法」と呼びますが、多段抽出法は、さらに標本抽出を行います。

次に、選ばれた100の地域の中に居住する人の中から各20人の対象者を無作為で選びます。100の地域で20人ずつ選ぶわけですから、これで 2000人の対象者の抽出が完了したことになります。

この多段抽出法では、標本抽出が簡単というだけでなく、アンケートの対象者の居住地が固まっているため、全国から無作為で抽出する方法に比べて、調査の手間やコストが大幅に軽減されるというメリットがあります。

ただ、多段抽出法も万能の統計方法ではありません。標本の絞り込み方法を誤ってしまうと、正しい結果が出ないため、正確な運用方法を確立しておく必要があります。

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